2020-01-01から1年間の記事一覧
本年もどうも有難うございました。 いろいろあった一年でしたが、自分にはもうないと思った感情があったことを発見しました。 感情はとても痛い、でも愛しいしこれが失くなるまでいやでも娯楽として付き合わなくてならない機関なのでしょう。 乗りこなしたい…
書いているんだけれど書き上がらなくて半端なメモが端末に積もる。 ▼201217 YOMOYAを見る YOMOYAを見た、2011年に解散した彼らの再結成の報があったのは今年の頭だけれどゴタゴタで延期が続き、ようやく最初のライブだった。新曲も披露されてとても嬉しかっ…
自分の「ちめいてきなしゅんかん」を覚えている。 金切り声を聞いていたら涙が止まらなくなった生物室、体育着のまま訳もわからず泣きながら開けた保健室の扉、さっと険しい顔に変わった養護教諭が通してくれた部屋。そのときまで保健室に個室があることを知…
もうここには誰もいないのかもしれない、無論わたくし自身を含めて。 意識の上にも下にも何もなくて、浮いた思念体のような何か、頭がろくに回らないから言葉もまとまらない。電車に乗るのも怖くて、上がった呼吸数と心拍数をどうにか宥めながら痛む胸と腹を…
ああ、「泣き潰れて 顔腫らして 不確実世界26時」だと気づいた。
しゃんとしろしゃんと。へばってんじゃねえ、うじってんじゃねえ、痛がってんじゃねえ、足がちぎれても歩けるし身体が動かなくなったって詩は書ける。助けを求めるな、ひとりできちんと全部やれ、ひとに頼るなんてことをするな、持ちきれる分だけを持て。他…
朝から警察署。知らない男に身体を不審に撫でられていたので署。駅員を呼ぶことだけはしないでという男とわたしが話す様子を見た駅員さんが声を掛けてくれたところで、男は物凄い勢いで走って離れたところにある階段を駆け上がっていった。まるで動けなかっ…
この頭に身体に熱を射ってくれ。蝶番のガの音が浮いて聞こえる、ガタガタガタガタ浮き上がって外れかけの窓を風雨が殴っているようだ。熱でないなら麻酔を射ってくれ、もっと曖昧にしたい、もっと曖昧になりたい、意識を保っていたくない。 わたしはね、どう…
自分でよくわかっている、わたしはとてもチョロい。あたたかい場所において放っておくとすぐに浮足立つ、舞い上がる、期待する、信じる。いくらまでだって甘く柔らかく広がってゆく。そこを突かれたらひとたまりもないだろう。だからこそ懐疑的になる、嬉し…
自分になるたけ乱暴なことをしてやりたいと思い、でも気づいたらぱたぱたと目から水が落ちてきたから呆れてしまう。自分の感情がうまく読み取れなくて、それが快なのか不快なのかも判然としない。めちゃくちゃだなあとは思った。 頭が混乱しているときに身体…
パーマを当て直してきた。くるくるのふわふわでもこもことなった。グランディオーズの呪いこと右目の痛みはおおかた消えていて土曜日はなんだったのだろうかとさえ思った、身体は賢い。わたしとは大違い。 ::: 大アルカナのカードを集めて神経を丁寧に張…
嬉しい夢を見た。あんまりに嬉しいからこれは夢だとわかった。現実がそんなに甘いはずがない、わたしの日々はもう少し苦い。起きてまた落ち込むのは目に見えていたから、少しでも長く眠りたいと念じていた。夢の中で非現実だとわかりながらわたしは喜んでい…
ひとまず最後だと思って髪を丁寧に乾かした。傷みきっているけれど、ガサツなわたしにしては丁寧に伸ばしたほうだと思う。大切に伸ばしてきたつもりのこれを、明日、切ろうと思って。胸が隠れるくらいまでと何年も挑戦していたけれどいつも少しだけ届かない…
身の回りからひとが欠けてゆくような心地を覚えている、今日は眠る同居人に声を掛けてから家を出た。帰る頃にはもう違う土地での生活を始めようとしているだろう。 出生時のホロスコープによれば、わたしは火と風の要素が少ない。でも唯一ひとつだけ火の要素…
生命、狂人、正気の順だった。生命の大きな流れの柔らかい部分、首筋に添えられる詩人の眼差しの切っ先、当たり前の丸さを当たり前に肯定する深さの恐怖。このひとたちの音楽のなかにうずくまって生きてきた。あらゆるときに聴いていたけれど特定の強いエピ…
「ずっといっしょいよ」「今日?」「じゃあきょうから」 ::: 昨日は歌舞伎町でネズミを見ました、3匹がくるくると回りながら食事をしていたのを眺めていたけれど、それなりに往来があるから出たり隠れたりしていて、3匹ともが隠れた辺りでその場を後にし…
こうも頭痛が持続するのは珍しい。動けなくなりそうだと思ったし、現にほとんど動けていない。横たわって意識を朦朧とさせている、頭が痛いんだ、許してくれ、と訴えたってどうにもならない。 身体が重くてこんなにだるいのにしっかりきっちり平熱だ。動ける…
本当にそう、行き来をしては揺らいでいる。急性の哀しみならどうということもなくて、怖いのは慢性の哀しみだ。すっかり慢性になってしまった哀しみもいくつかあるけれど、急性ならどうにか散らせる。自分でも思うもの、わたしも大概戦う側のにんげんらしい…
好きなひとと摂る食事が好きで、好きなひとと摂り損ねる食事は嫌いだ。一緒に食事ができると期待した上で摂り損ねるのはちょっとした悲劇、だから今日はわんわん泣いた。大切にされていると思っていたのにそうではないらしかったから哀しくなった。言われな…
水木金と3日間休みを取った。わたしがいなくてもこれくらいの期間なら余裕で回ることを知っている。ぼうやりしてみたり移動してみたりしていた、不真面目なので仮病(いや詐病か)を使ったら時期が時期のため本社に報告沙汰となっていて、申し訳なさもあるけ…
ひとつも後悔していない、あなたのことが、あなたの言葉が、心の底から大好きだよ。
貝の砂抜きを見ているのが昔から好きで、ただ砂抜きを見ているというだけの日記をいままでに何度書いただろう。新しいこととしては、今日はわたしが貝です。ざらざらと吐いた砂の量を見て、綺麗になった内臓を感じ、あとは誰かの口に入るのだろうかと考えて…
どうしようもなく恥ずかしい。今日ここまで生きてきたことも、あの日を生きたことも、明日を生きるつもりでいることも。どうしてこんなに恥ずかしいにんげんになってしまったのかを考えている。生命は尊い、言うまでもない。それでも恥ずかしくて堪らない。…
非力な言葉しか持っていなくてどうやったって届くように調えられない。宛先不明というよりは滅多に開かない軒先のポストにじゃらじゃら手紙が積もっているような感覚があって、胸で言葉がつかえている。それでも言葉を吐かずにいられないのはこんなものしか…
指定された場所に向かいがてら、ちらっと見えた瞬間に「細い」と思った。実際の体型とはきっとまた別の何かなのだと思う、主線の太さを調整されたような雰囲気。線の細い印象や視線の動かし方、話すときの些細な抑揚なんかから吸い上げるまできっと10秒もか…
昨日は有史以来42回目(いや43回か、どこを起点にするかはいつも悩んでしまう)の、そしてわたしにとって12回目の。あなたの見る夏はわたしの世界を何度も何度も編み上げる。 ::: 散々書いていることではあるけれど、わたしはとにかく諦念が強くて、もは…
自分は酷いにんげんだな、と思ったという話。自分のことなんてわたしがいちばんわかっているのにね。思いあがってしまったな、みんなそんなに暇じゃない。この世界でいつまでも自分だけが遊び人のような気がしている。わたしだけが振り落とされて、ずっとひ…
動悸もひどいし呼吸も浅いしで散々な夜だった。もう軽度のトラウマといって差し支えないかもしれない、命の前に跪くばかりの脳をしていて、膝は痣にまみれて黒く変色している。そしてまた痣が身体に残りやすい体質だものだから、ずっと黒い膝で生きてゆくほ…
「私のために埋め立てまでしたくせに、雨が降ってるのだけ詰めが甘くて納得がいかない」と、世界の真ん中を歩きながら君は言った、「でもきっと何か意味があるはずなんだ、私のために起きてる事象なんだから」。雨づく平日、閑散とした台場での話。 ::: …
いちばん最後にいまこの行を書いている。とにかく不調の日だ、何が起きても哀しいらしい。横断歩道で待っているのにいつまでも車が停まってくれないからと泣きそうになったし、ようやく停まったので渡ろうという段になったら次は背中を丸めて小走りで会釈し…