2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

なによりも大事な関係でいたい

たまに自分がにんげんなのかどうか自信がなくなる。限りなくにんげんの振りをして彼彼女らに取り入っている醜い生き物だとしか思えない。いや、にんげんは美しいものであるのかとかそういう話ではない、ただにんげんの振りをする時点でにんげんより随分と醜…

光ははやいよ

200424(Fri.) 寝起きから思ったように体温が上がらず寒い。前日の夜、久々に体重計に乗り数字を確認してちょっと動揺していたのは確かだ。昼食にサラダでも買おうと入ったコンビニで、食べたいもの食べられそうなものが見当たらなくて、気づいたら食品コーナ…

悪趣味の色水

「静かに黙って抱いていて、いま吸った酸素が爪先に届くまで動かないで」、と、書いてあるメモがいちばん上にある。昨日、「 と書いてあるメモがいちばん上にある。”昨日、「”の4文字だけ打ってなぜ手を止めたのかがわからないが、ああ、そうだ。友人に「君…

「君の文章じゃないね」と彼女

お風呂上がり、バスタオルを引き抜いたのと同時に「絵画の女になりたい」という言葉が脳の奥から転がってきた。口にしたことのない言葉の真意を探ろうと思ったけれどどうにもわからない。ただ、絵画に描かれているような裸婦なり美少女なりになりたいという…

ひとを置いて走れ

内臓が不本意に動き回っていて腹痛がする。細くなった食のせいで胃腸が働き方を忘れていて、わたしもわたしで食の細い日々をどうやって過ごしていたのかを思い出せない。可及的速やかに食事量を戻さないといけないとは思うのだけれど、そもそも思考で食事が…

シュガースポットクラブ

意識が浅瀬に浮上してきて、まず「仰向けじゃん」と思った。目を閉じたまま世界を探ると雨の音がする。少しお腹が痛い気もする。何か飲みたい気もする。もう朝なのか、と思いながら目を開けたら真っ暗で、天井が見えて、近くどこかにあるはずの携帯端末を引…

唾譚

事態は横ばいで緊迫しているはずなのにどんどんのほほんとしているような感覚を覚えているから認知はガタガタ、始末が悪い。外はバタバタしているのにのどかに感じてしまうのはわたしが家だと丸くなってばかりだからに他なりません。ずっとこうならいいのに…

二脚

ぼうやりと淋しい気持ちになるのを大切にしている、この空白を埋めてはいけない、響かせるためには空白が必要だ、そういう詭弁により。もちろん言葉を転がすことにより意味を二転三転させてみることは簡単。淋しさで満ち満ちているから全部がかたくてなんに…

貧乏性の賜物

結局のところひとと話す代わりに手を動かしているのだと今更ながら気づいてきた、口か手かどちらかを動かしている。ひとがいなければ自分のなかで言葉をマワしているだけの話であって、口を開けば指はすぐに黙り込む。昨今ひとと接しすぎていると思っていた…

無声声門摩擦音からの無声軟口蓋破裂音

「お風呂上がり、三ツ矢サイダーにレモンを絞ったものを飲みながら待っていたら、あなたは泣きながらやってきて、肋骨が心臓を留めておけないのだと言った。手を伸ばして胸に当て、肋骨より短く脆い指を10本あなたの胸に添わせた。不足だろうか。心臓が手の…

宙を着たヴィナス

二度寝を繰り返した起き抜けに、なんとなく心が弱っている時分に縋っていた曲を聴いてぐらついてしまった。思い出せない頃のことを考えるとこういう気持ちになってくる、昨日の写真はまだ最悪の時期の前で、実はさほど痩せている時期ではない。しばらくした…

oh sugar baby love_!

日付が変わる頃に眠り、2回途中で目が冷めた。3回目に起きたのは午前6時前くらいで、そのときはっきりわかった、今日は年に一度か二度しかない好い朝なのだと。 頭と心とついでに空に一点の曇りもなく、今日ならきっとワイングラスに紅を引いた唇をつけても…

乱暴と自宅待機

尖りきっている最先端であるところのわたしは誰よりも先駆けて自宅謹慎を食らったため、メールしか見られないような軟弱なWi-Fiを巡らせたパソコンを立ち上げてはうとうとして過ごしていた。最近朝までぶっ続けで眠れる日がほとんどないのだけれど、今日はま…

力の限り侵すため「力を抜いて」とあなたは言った

そういえば、満月まだだよって指摘するとき、「見てみな」って言える場所があるのかっこういいなあと思った。高架の月は雨にも雲にも負けなくて、理知的に白くて黒くて透過されている。 脳はいつも甘く痺れて混乱をしているが、絶対に矜恃はブレないし、気は…

脳つっぐちゃて水

「少しの痛みすら与えずに、君を愛してあげる」 上記の言葉が古い日記に書きつけてあった。引用のようだが、何かの台詞なのかそれとも誰かから聞いた話なのかはちっとも覚えがない。でも当時の自分がこの言葉を読んで絶望したのと寸分も違わぬ気持ちで、やっ…

質屋の天使

起床、即測温、平熱、憂鬱。節々の痛みは引いていたが扁桃腺の腫れと痛みあり。正解がわからなくて泣きかけながら出社。理想解が「休む」であることは明白なのだが、行っても行かなくても間違えている気がする。免疫力が落ちていることはわかる。でも午後に…

温厚なにんげんであるところの

わたしが乱暴な神様だったら、ここで隕石落としてみたりとか突然急な温暖化起こしてみたりとかしちゃうと思う、この疫病騒ぎとは関係のない、世界を覆う生命にはどうにもできないトリックスターのような第三の選択を強制的に突きつけて鮮やかに終わらせてし…

夜空に彩るネオン 赤と黄色の電車

本当なら関西にいるはずだった今、ぼうと過ごしていたら友人から連絡。「今日なにしてる?誘うのも悪いんだけれどドライブ行かない?」、即着替え即移動即出発。ひとの少なく桜のきれいな広いところまで連れて行ってもらった。そういえば彼と真っ昼間から会…

甘くかどわかして乱暴をしたい

1日。深夜に目が覚めるとともに強く咳き込み続けた、ついに吐いてなお喉に違和感があって咳が止まらない。吐き気がするから咳をしているのか咳が止まらないから吐いているのかよくわからず、落ち着いた頃に口を濯ごうとして咳き込んでは、みたいなのを続けて…

押し込めば鉄の砂糖味

もうみんなが忘れている「令和初」の薄汚れたたすきを貰ったエイプリルフールはしょぼくれて、気弱な顔をしていた。ちょっと可哀相だったけれど、普段から嘘ばかりついているわたしは、努めて誠実に4月1日を過ごした。こうやってあべこべに過ごすことによっ…

1500秒間息止めたほうの勝ちで負け

不通の君に連絡、即マブ。君はぐそぐそだけど素敵なにんげん。そして不通の理由は君のぐそぐそ×わたしのぐそぐそ+あのひとのぐそぐそって感じっぽいので本当に滑稽。つくづく我々面倒くさいにんげんでどうにもならないねってとっても愉快。君がいないとしっ…