2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

210831

今年も8月31日が来てそれも残り10分で何を書こうかひとつも決めていないけれどなんだかこの時間まで手を動かさないでいた。 以前借りて読んだ本、ざらざらしたインクの滲みや掠れまで含めて素敵な佇まいの本を古本屋で買った、ピンク色だと思っていたカバー…

硝子の肺

落ちているコンタクトレンズが反り返ったかたちのまま乾いて固まっていて、縁のぬるいきらきらが鱗みたいで綺麗だった。同じ目線を通過した眼球ってないんだよね、右目と左目も違うものを見て脳に丸投げキメてるし眼球の数だけ真実がある、となると両目が使…

必殺技全4種

舌先と指先であやされてダウニーで洗濯した肉体を圧し潰される。新宿に毎日のように通うようになったのが20歳になる直前だったことは覚えていて、わたしは今でも新宿を通る。伊勢丹で原画を飾っているというので少し覗いて帰った。歌舞伎町のねずみたちは元…

愛で二度死ねいや三度死ね

スクエアの関係、縦スクロールの世界のひとが横スクロールの世界のひとに呆れて見切りをつけたというニュース。壊れた身体でも走ればどこかにつくと思うひとと、静かに待っているひと。誰もかれもを追い越して走って、そのひとの周りにひとがいない。それで…

コーラスって削いだ肉を重ねた風合い

ぼうやりしている耳にイヤホン突っ込んだら左から音がしなかったので、そのまま手にした端末から同じイヤホンを注文した。ここ数年は気に入ってずっとこれだ、明日には届くらしい。昨日の夜まで一切の問題なく聴けていたのに壊れるのは急だ。 帰路。出先に置…

レロレE

「花火のどこがおもしろいんだろう 星はたぶんそういうなあ」 その星を見たくて、流星群の夜の海辺に行く算段を立てたのにおじゃんになってしまった。結局晴れなくてどこにいても星は見えなかったようだけれど、その雨が流れ続ける間に夏は終わってしまった…

黙れ女神

誕生日に夜明けまで内緒の留守をする天使。面倒くさいと言って不通になったのは通じた話を聞いたあとのこと。そうやって夜明けが来てまた暗がりに浸かって、暴言を吐きつける仙人が自画自賛を決めて兎に擬態して逃げる夜もある。 何を書いているのかわからな…

膿耳

わたしの身体は自身だけではうまく回らなくって、外部からいれてやるのを1日怠ったのを数日は引きずるだろう。頭痛と腹痛と倦怠感、節々が痛い気がする、でもそれっていつも通りな気もする。落ちた頭を拾おうとしてまた落とす。分泌もままならない身体。歪ん…