今日もまたビールを

Number Girlが再結成するという。

今日この話題を口にするひとが一体どれだけの人数いるのだろうと思いながら、口を開かずにいられない。

 

第一報はニュースサイトで見た。

理解ができなかったが涙が出てきて、叫びそうになりながら昼を過ごしていた。

 

初めてNumber Girlを聴いたのは16歳になるかならないかの頃だった*1

彼らはとっくに解散していて、2枚組のベスト盤から借りた。

確か初夏で、透明少女の季節だった。透明少女は初めてドラムで泣くという体験をした曲だ。

瞬く間に夢中になって、ポイントが10倍のときを見計らってはボックスなどを買い揃えた。当時まだ音符マークを集めてゆく方式だったタワレコのポイントカードはすぐいっぱいになった。♪♪♪。

大概の場合は買って満足する映像作品も本当によく見たね、ライブ音源もよく聴いた。

 

17歳になる誕生日のとき、日付をまたぐ瞬間にTRAMPOLINE GIRLを聴いていた。そこから長らくずっと自分が歳を取る瞬間にはこの曲を聴くようになった。去年、思い立って違う曲にしたのだけれど。

 

あとは初めて大阪に行ったとき、なぜかDVDをトランクに入れた。インターネッツで事前にたぶらかしておいた女の子と、いや当時わたしも少女と言って差し支えのない年齢だったはずなのだけれど、ふたりでちょっと高いラブホテルに泊まって、大きなスクリーンでそのDVDを再生した。その写真は古い携帯に、というかたぶんきっと今すぐここに引っ張り出すことができるだろう。

 

ああ、どうしたらいいのだろう。

このバンドだけは、天地がひっくり返っても再結成をしないのではないかと思っていた。再結成の類に一切の望みを持っていないバンド第2位の座を長いこと守っている。

 

曲に重ねて吸った空気の体積だとか……思いというよりはそういった性質のものが、どうにも大きい。

 

どうしたらいいのだろう。

 

きっとこんなブログは今日はたくさん書かれるはずだ。でもみんななんていないからね、全部全部、音楽聴いたときに生じたいろいろは、君だけの、わたしだけのものだ。

*1:できれば初めてビールを飲むのも初めてNumber Girlを聴くのも17歳がよかった