oh sugar baby love_!

日付が変わる頃に眠り、2回途中で目が冷めた。3回目に起きたのは午前6時前くらいで、そのときはっきりわかった、今日は年に一度か二度しかない好い朝なのだと。


頭と心とついでに空に一点の曇りもなく、今日ならきっとワイングラスに紅を引いた唇をつけてもみっともなく残ったりしない。歌わずにいられるか、隅々まで澄んだ力が炭酸のように行き渡って、風通しが非常にいい。布団の中でだらだらと音楽を聴いた。長らく決めかねていたものをてきぱき決定し送った。なんとなくやったエゴグラムの結果が清々しく受け止められた。先日買った3冊の歌集のブックカバーを掛けかえた(同じカバーでややこしかったために)。昨日は完全に色欲にまみれたので色ボケらしくエロいミュージシャンランキングを考えてみたりもしましたが、もうそんなものも忘れた。嘘です、エロいのは最高。

 

 

:::

 


適当に音楽を掛けているのだが、思い立ってスプリングマンを頭から。このアルバムは、なぜか上智大学のそばを歩きながら聴いた覚えがある。何をしていたのかは思い出せない。夕暮れ、暗くなりかけの時間だった気がする。ノーム・チョムスキーの講演会があった頃だろうか、それともただ散歩をしていたのだろうか。思い出せない。聴いていたことだけ覚えている。

 

UNICORNの缶バッジとコンドームを手紙に封入して送ってきた彼は北の遠方に澄んでいて、イリーガルなところのある男だった。わたしの南の遠方の友人と、遠距離恋愛をしていた。初対面のときのコンビニで買える安いボトルワイン「おいしいワイン」を片手に駅前に佇んでいた姿を覚えている、ああいうダメなにんげんがエリートとしてこの国の上の方に君臨していることを思い出すと少しだけ痛快な気持ちになる。随分前に縁は切られてしまった。交流の終盤は決まって夜の電話だった、「睡眠薬を売ってくれ」などと。ふと考える、わたしはいつまで彼の友人だったのだろうか。いつまで彼は、わたしを友人だと思ってくれていただろう。封入されていたコンドームは開封し、その空の包みを便箋に貼り付けて「使用済」と書いて送り返した。あんなにバカらしく滑稽だったのに、友人ですらなくなってしまった、かつて友人だったひと。初めてギターを買ったとき、ケースに留めたUNICORNの缶バッチだけが今も残っている。わたしは紫色が好きだ、あのロゴの紫の具合はちょうど好みで、それだけの話だ。
彼は「UNICORNはたしかに大好きだけど、奥田民生にはそんなに興味がない」と言った。うまく返事ができなかったわたしは、よく「すばらしい日々」を口ずさんでいた。今でもあの曲の持つ不安定な感情がうまく理解できないでいるけれど、口が気持ちよくなるから良い。好きなものはそれでいい。「凡人にはわかるまい その点この僕にはわかるよ」、彼は非凡なひとだったと今でも思う。

 

 

:::

 


あまりに天気がいいので少し外に出て歩いたら、調子が良くなったので全天に向かってキスしてやろうかと思った。もうとにかく隈なく気分が良いのだ、雲ひとつない。愛しているなあ、と思う。本を買おうと思ってブックオフに行ったが大して買い物をしなかった。いつでも書物にアクセスできるということを確認したら安心してしまって、安心するために出かけたことがはっきりとわかる、冴えている。自分の精神と肉体がぴったり縫い合わさっていて過不足がない。舌は生意気な言葉を喋る。私用携帯にかかってくる職場からの仕事は3コール以内できっちり出た。もう今日はそれでいいや、生きているなあ。


本を整理していたら文庫置き場を増やしたくなったので文庫本ケースと、あとは春キャベツやアンチョビやボトルガム等を買って帰宅。

 


何が言いたいかというと、奥田民生めっちゃエロい、抱いて、という話です。完全に色欲の話。今日は一日結局それ。真面目な話なんてもうできない。

 

以下、蹴りたい背中*1と、 

f:id:blackbrake:20200410194559j:plain

 

ハメたい民生です。

*1:頭のかたちおかしい気がする、それはさておき本当に粗末に扱いたい後ろ姿である