ワンタッチで魅力のドット肌

 

起きたら頭に穴が空いていてそこにトツトツトツトツ落ちる水滴が脳の一部を地道に冷やしていたから泣きながら起きた。
そこにわたしはいない、いつもいない、すっぽり抜け落ちている。嫌。自分のかけらを分散させている、自分はもっと薄くできる。そうやってそうやって、限りなく薄めたら。
なんだって一瞬で風化する。この心音を聞いてくれ、二度と同じ瞬間なんて有り得ない物理で挨拶もなしにだくだく鳴っている。

 

ずっとを顕現する力が互いの中のあるって互いにちゃんとわかっている。できないなんて思ってない、まだしてないだけ。できないことなんてそう多くはないはずで、なんだって息を止めて、深く潜って。

次に会うときは何しよう、どんなことしよう。ずっとそんなことを考えている、わたしはきっと今より身長が20cmくらい伸びてクワトリンガルで小指と薬指がばらばらに動いて引っかき傷も全部消えている。もっと無敵で素敵で不敵になれるし、潰れたネジ穴さえ直せる。非常にファンタスティック!

 

駅前を歩いていたら目の前を通り過ぎる制服の女学生が模造紙を束ねて巻いてあるものを7ロールくらい落としていた、入れていた紙袋が破れてしまっていて、どうしよう、と呟いていた。抱えた模造紙ロールは想像より重たかった。見えた図書館には人手が戻ってきたように見えて、というのはつまり座席数がいくらか多めに開放されたってことだろうか。

煙草にすだちをかけてさっぱりと夏風味にダメにして頂きましょう。全部壊れてるけどわたしには驚異のバランス感覚で裸に毛布を巻きつけ酔わずに眠ることができる。楽しみに買い揃えてきた春物を総て腐らせた。大人の目を盗んでキスをした、かぶれてる。

 

今日の発見:「ぽい」だと思ってたけどもしかして「boy」かもしれない、たぶんそう。