パールクリームジャムフィール

 

いま、「今しかできないこと」ってなんだろって考えた結果として浅く期限が切れてるお歳暮でもらったヨーグルト250gを7割くらい食べてお腹を膨らませたところ。ここは酷く寒いし、お腹はずっと薄ら痛い。赤い電車も赤い戦車もお手の物。

 

身体のそこかしこが淡く光っていてこの乱反射がわたしのメンバーカラーです。貝の内側を肌の外側に貼り渡らせて、眠っていても光ってしまう。なんぞナイフで肉を裂いてみよ、柔く開くに流れるに、なあよう見とった?
可視光の果てが黒ならば、わたしの髪はたくさんの光を吸収するということなんだね。光を含む服ばかり持っている、膨らんでいるところを押したらこんこんと溢れて返ってこない。ミルク、溢れたミルク。ミルクはあらゆる色を反射するということなんだね。
狭い空間に自分を閉じ込めて過ごすことは今でもお手の物で、そのとき何を吸収して何を反射したんだろう。本当は何が流れるの、ねえ裂いて、裂いてみよう?

 

今年のホーフはドープなホープをキープすることです、みたいな適当を言うことはいくらでもできるんだけど、別に抱負って1月付で変わるものでもないし人生の軸みたいなのそんなゆらゆら動かない。戦いながら走るだけ、一生懸命やる以外に何があるっていうの? それ以外をやるほどみんな余裕があるの? それでも今年はもっとぐるぐるさせて焼きつける。


近所に大判焼きだか今川焼きだかを店頭で焼いてるお店があって、そこの店頭で焼印を入れられてゆく様子を見るのが好きだった。強く押してない、軽く触れただけなのに濃く残る。でも買って手に取れば他の地の部分と何も変わらず柔らかくて簡単に割れる。ああも異質なのに簡単に馴染んでみせているのが好ましくて、そういえばわたしの身体感覚はあれに近いのかもしれないな。取り返しはつかないけれど異質なものは何もない。だからピアスは外したくない。焼印もピアスも汚点や欠落の類ではないのだ。

 

一足飛びで駆けてゆく。お前たちはわたしに追いついていないが、それを加味してあげられていないのは先んじているものの失態だ。星々の間を飛び回る、自分の腕を見たらたくさん血管が浮いていて面白かった。夜は冷たくて星はきれい。そうだ今日も夢を見た、電子の星座星見表を見たらオリオン座を軸に空が回っていると言われたの。どんな秩序の空でもわたしは好きだよ、星座も神話も自由に作ったり作らなかったりして遊べばいいから。

全部超えるよ、わたしの空にはわたしが色を敷く。いずれ死んでしまう肉体のみんなたち、全部を置いて走ろうよね。誰もが総てを見失ったそのときに、ただ自転のスピードが上がった地球だけが残されていたらとても素敵だと思うから。かわいい、溶けてしまった万物かわいい。てらてらと濡れた地面に口をつけて、わたしの身体は裂かれるまで眩しいバターを湛え続ける。