2024-02-27から1日間の記事一覧

暗いイチジク

寸分変わることなく重ねることのできる葬列。つやをもたせた唇の桜色が非現実的だったからわたしはいつだって紅を引いていたい。腕を失くしたほとけさま。 わたしの頬の輪郭を見て。 頭の中に入れたものだけはどこにでも持ち歩けるって知ってるから。 そのふ…