2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

最終の雨

ぐるんぐるん風が回るのをそっと抱いて眠りにつかせてあげる。部屋は好きな暗さにして構わない、ひとと一緒に眠るのが苦手で消灯後はひとりでiPodを握りしめて泣いていた。自分は寝付けなくて、どんなに笑い合ってもすぐ置いてけぼりにされることを知ってい…

微笑みとあくび

眼を閉じているといつの間にか眠っている、という経験に乏しいのは目を閉じていることが得意じゃないからなのだろうか。真っ暗い部屋で眠る状況を自分で作ったりもしない。それでもなぜかこの場所では食事をとり終わったあとの15分くらい毎日のように意識を…

フレームアウト

生々しい頭に言語を宛がうことをしている道中でいろいろなかたちに言葉を加工してきたけれど、改めて眺めたらその歪んでいることったら。自分の心地よいように並べたそれは、ひとつも落ち着く要素がなくって気を抜くと振り落とされそうだ。振り落とされそう…

心臓まで走らせないと

可塑性という言葉には思い出がある。 ふと、「涵養」という言葉を使いたいなーと思った。難しい言葉ってあんまりたくさん知らないし使いたいって思うことも少ないのだけれど、もうそれしかないよねって指になることがあってそのときには惜しみなく使うしつこ…

swcr

「呼吸おかしい、過呼吸なってる、やめとこっか」 押し倒されて混乱している間に部屋の電気も消されていた。それら一連を為した男はそう言って肌と服の間から手を引き抜いた。やめとこっかじゃなくて始めないで。 「どうしてみんないなくなるの」と叫びなが…

こーかがっかい(夏)

電線って微妙に平行じゃないんだよなーって眺めてたら太陽直視して脳が眩んだ暑いが過ぎる暑いが過ぎるって何脳直すぎて萎える、冷えるならいいけどただ萎えるせめてどれくらい暑いかを何かに例える実験feat.眩んだ脳の開催すべきじゃん?ってそこら中にパラ…

肌感覚各色取り揃えあります

しーんじゃったと思ってた? 意外とタフなんだ! 筋少の「ペテン」という曲がとても好きなんだけれどバンド史的には少しいわくつきの部分もあってライブではまずやらない。でも数年前にこの曲をやります!って告知したライブがあって、なのにその日違うライ…

しょうじょのにおい

既に令和史に刻む勢いのジュテーム、黒いダイヤの柄のロリータ、何度も立ち上がる姿、ドヴォルザークのユモレスク。 いろいろなひとがいますというのを犬に例えようとして「ボルゾイから秋田犬まで……ボルゾイ、シェパードにブルドッグ」と言ったひとは真っ黄…

bluek

相性というものがあるなら最高、そこになんの疑いもない、あなたにいちばん似合うのはわたし。ちゃんとわかっている。わたしにいちばん似合い続けるあなたでいてね、わたしたちならできるでしょ、水井くん。

いい、御託はあとでいい、とにかくわたしは走って。前だけ見て、フォームを整えて、転んで膝を打ってもいい。ただ走って。

23時36分

結局やることってこういうところを立ち上げて文字を叩くくらいしかない。汚い言葉。恥ずかしい脳。 わたしはあなたのいちばんだよってどうして素直に笑っていられなかったんだろう。考えてもわからないことばかり、時間だけがある。今夜ももちろんちゃんと長…

darling

わたしの恋人はとにかく純粋なひとで、見えなくなって不安を口にしたのはわたし。その純粋さに血を混ぜようとして汚してしまった、火に冷たいものをかけた。あなたの失望を思うとただ胸が痛い。わたしは、それでも、最後の失望だけはしないでいられたんだと…

swt

放っておいても薄らぼうやり汗ばむ身体、気温は30℃を超えているらしい。どうせ汗ばむなら好きな肌に触れてたい、身体全部溶けてくようなテクスチャで輪郭掻き混ぜるキスやハグがしたい。茹だっていても仕方がない。26時半におうちに帰って、明るくなるまで端…

なながつの夜の夢

00時28分、01時06分、甘いチョコよりも誰のため? 練っていたらゆっくり脳の速度が落ちていて、夕方かもしれないと飛び起きたら05時30分だった。雑味のない朝。明け方には誰もいないかと思われたが痕跡はあった。浴槽でふとピアスホールが今までになく荒れて…

信じるものより君が欲しい

リズムを取るならやっぱり腰と肩、でも体幹が貧弱だから自分のリズムを支えきれなくて千鳥足みたいになってしまいがち。それも一興じゃんって大抵は思っているけれどそれはそれとして筋肉のついた美しい身体はいい、音楽に溶け合う身体。 特に意味もなく夜の…

斜めの煮え血と世界舌下

半夏生、下弦の月、なんでか同じ街にいて、脳を浸してふゆふゆしてる。死ぬ気じゃなくて殺す気でやる、じゃないと死ぬっていうところに身を置いてればちゃんと取り囲む色が肌で見える。とにかくいまこの瞬間を生きるしかない、その一瞬に全部ぜんぶ最大瞬間…