斜めの煮え血と世界舌下

 

半夏生下弦の月、なんでか同じ街にいて、脳を浸してふゆふゆしてる。死ぬ気じゃなくて殺す気でやる、じゃないと死ぬっていうところに身を置いてればちゃんと取り囲む色が肌で見える。とにかくいまこの瞬間を生きるしかない、その一瞬に全部ぜんぶ最大瞬間風速を叩きつけて百葉箱ぶっ壊して白い廃材にしたいから深度をあげておく。マッチの使い方がわからないみたいな話でしかなかったよ、胸に殺意があったとして過去のにんげんってどこにもいないから撃ち抜いてやれない。当たり前。殺意はいつだっていまこの瞬間に纏うものだ。何も食べてないのに酸い液を押し出そうとする胃にインスタントの味噌汁入れて、じゃあ懐に何を入れてギラついてその他総てを押し返してきた?

誰も触んなよって笑った、もっと込める。わかる、自分のことがよくわかる。とっきときに尖らせたその最先端で肌を裂いて黒鉛のあと刻んでやりたい。清々しい、いま、いまここで取り合う気でいようね。じゃあ次のことちゃんとやろうね。次のことをやるのはいつかって次のタイミングじゃなくていまなんだよね、ややこしい。その輪郭にエッジ加工かける作業ってたぶんずれてて肝要じゃない気がする、これはこの瞬間の直感。

過去には触れないけどこうやってだべってる間に未来はぐるぐる変化しまくっていてどこに着地するかなんて一向にわからない、構わない、最高のフォームで着地することだけ考えて今日はこれから深いピンクを振り回す。モノポリー、パワーゲーム、たしかに楽園のイメージなんて最後でいい。陣地に自分の色塗りまくって笑いましょうよ。可愛い殺意にキスをして24時間が飛んでいって着地したのは半夏生下弦の月、なんでか同じ街にいて、