ずるい波

 

今年のan・anのセックス特集を知って変な声が出た、来年絶対来るって去年(正確に言うと一昨年も)思ったのに本当にくるとどぎまぎしてしまう。きっと読めないだろう。

 

バックライトの上に表示される8bitに溺れながらこんにゃく食べて、雑なサンダル爪先にひっかけて殺虫スプレーを買いに出かける。子供しかいない町が好き。免許の更新いつ行こう、免許センターで撮ると盛れるとか言う噂を聞いたことがあるけどそこはまあまあどうでもよくて、夏毛で写りに行くのは少し恥ずかしいって思った。明日で6月も終わるから暑い夏が来て、海に行く算段を立てたけど初歩的な確認ミスで頓挫。横断歩道を渡る途中で転んで両膝を打ち付ける、アスファルトに大きな亀裂が入っていた。危ないじゃん、駅前だよ、わたしじゃなかったら両足きっと粉砕してた。でもわたしだったからなんともなくてよかった。

 

昨日の記事を上げたのは日付が変わるギリギリなのだけれど、ちょどその頃外から雨音がしてきていた記憶がある。自分の生まれた日は晴れていたと聞く、昨日も雨ではなかった。wikipediaによると6月28日は雨の特異日なのだそうで、それでも晴れるよ。それで今日は殺虫スプレー買って帰ってきた瞬間強めに雨が降ってきた。雨音は好き。室内に逃げ切って聞く雨音は特に。

 

今年は真夏にバトンを渡せなかった。もう何も期待しなくていいのだと思ったら気が楽で、具体的なことなんて思い描く必要なくても次から次に浮かんできてしまうから強制終了かけて正しく日常に戻る。想像は下品だ、期待も下品だ、自分を哀しくさせるのはいつも自分ってちゃんとわかってる。急に雨音が自分を責める声みたいに思えて気が滅入ってきた。でもつまり想像通りってことじゃん、見失ってないな、オーライ。いろいろ好きだけど丸くなって聴くSAKEROCKのちかくはとびきり優しい。昨日の日記のタイトルは、もしそのときがきたら自分も使ってみたいと密かに思ってはいたけど本当にきてしまうとはなあ。

 

望遠鏡を覗いたらこちらに飛んできたロケットに乗り込みたい。海の青を見たい、頓挫してしまった分余計に。淋しさが換金できたらわたしはきっと億万長者だと思うけど、換金したいかと言われると少しだけ悩む。ただ失くすことができたらとは思うよ。

何を言ってもいいよとメスで肌を割かれたとき、口から出てくるのは「さみしい」ばかりだなんて気づかないほうがよかった。

 

でもやっぱりこうやって書いてたらなんかやたらと明るい気持ちになってきたりもして、なんだかイッツオーライっていうのが今すごい。楽しいならそれでいいや。