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放っておいても薄らぼうやり汗ばむ身体、気温は30℃を超えているらしい。どうせ汗ばむなら好きな肌に触れてたい、身体全部溶けてくようなテクスチャで輪郭掻き混ぜるキスやハグがしたい。茹だっていても仕方がない。26時半におうちに帰って、明るくなるまで端末撫でて広がる火の粉に風を送って過ごす。1時間くらいで身体中が熱くて気持ち悪くなって起きた、フローリングの冷たさに縋る。何回だって変われるよ、ゆっと掴んでページを繰る。真っ先に聴かせてくれたの嬉しかった、好きfeat.好きだからそれはそうなっちゃうよ。そういえば先月7日に消したんだった、30日が愛の正念場なんだっけ? 1ヶ月なんてあっという間。溶け合いたい混ざり合いたい欲とセックスを混同しないでね、わたしのことを知ろうと願うひとだけがわたしにキスを落としてね。聞かないほうがよかった後日談もあったりするけど、わたしがそこからログアウトしたあとの話だからどうしようもない、あの日わたしが加速させた世界があなたの中にあった。わたしは無邪気でわかっていなかった、意味がわからないとさえ思ったほど。あなたの無垢さは1年もすれば失われたらしい。わたしもわたしで振り返られる程度にはわかり始めていて、触れた瞬間抱きしめた瞬間世界がびゅんびゅん景色を変えてゆくことがあるってちゃんと知っている。イントロの1音、書き出しの1行、なんだってそう。扉を開いて風をきちんと抱き込んで。膨らむシャツがはためく清潔さ、シーツかぶっておばけごっこして内側でこっそりプラネタリウムの夢を見ようね。