To Be With You


なんだか18-19日は具合が悪かった、あんなんわたしじゃないや


登校、部室に行く。
今日は練習の日だけど、わたしはアンプ使わないから部室でマンドラを弾いたり読書したりシンセ弾いたり、部室には黙々と天国への階段を弾くぐったりしたI氏がいて、彼が珍しく練習なんてしていたので、つまり大人しくしていた。
ドラを弾いてみたら相変わらずいい音がするから驚いた。思いがけず何時間も弾いていたよ。
夏が始まりかけてて、部室は暗くて、アコギの滑らかな音が淀みなく響いていて、ああこんな空気を知っているなと思ってうっかり泣きそうになった。
アコギの音は無条件にセンチメンタルでノスタルジック。
30枚に及ぶ譜面、天国への階段の練習に飽きた彼は、また珍しくシンセなんか触っていた。ギターの技術も相当なものだと思うんだけれど、ポール・ギルバートを目標にしてイングヴェイ・マルムスティーンに畏怖を覚えるドラマーです。ていうか知ってるギターが上手いひとはみんなもともとドラマーだったりして、ドラマーは浮気性なんだと仮定して納得した。
にしたって、鍵盤を軽々と弾きこなすのには流石に脱帽して、まったく耳がいいんだなあ、羨ましい


外がうるさいのでドアを閉め切らせて貰っていた。暑さに朦朧となっていた彼に申し訳なさを覚えたので、アイスを差し入れた。


初夏、部室、優しいアコギの音、むせかえるほど懐かしい空気。眩しいしチカチカするし別にいらないよね、と蛍光灯を消したそのほの暗ささえもデジャヴュで、高校時代、いつも誰かしらのギターの音と一緒にいたんだなとしみじみ思った。
その後煙草を吸いに外へ行ったきり、彼は45分ほど行方不明になる。探しても見つからないのでまちぼうけしていたら、欠伸をしながら帰ってきた。喫煙所で寝ていたという。まったく、そんなびっくりは想像していなかった