共有資産


a氏が好きなAというバンドを紹介してもらって、わたしはまんまと好きになって、ライヴに通って、楽しい思いをして、一方a氏は環境が悪いとする。音源すらわたしほど気軽には手に入れづらい。でもわたしがAを好きになったことは知ってる。思い入れがあることもきっとわかってる。
そんなa氏に、例えばライヴ行ったことを隠したりはできない。から、敢えて気を使わないのが礼儀だと思ってみる。ある日、「軽い気持ちで好きにならないで」とa氏が言う。「だからもういい、Aなんか嫌いだ、あげる」、そう言う。これって、凄く哀しいはなしじゃあないかなあ


更に、わたしはAよりa氏が好きなので、そんな逸話を聴いて、もうAを好きでいたくない、と思ってしまう。誰にとって得のあるはなしなんだ、そして、わたしはやっぱり間違えていたのかなあ


ついでに、誰かを傷つけるのが嫌でこのはなしだって、こんな形でしかしなくなる。楽しかったもの全部嫌な思い出になる。誰かを責められる?責めらんないよ、好きになるのってそういうことだもの。ひとつ、わかることは、わたしは今までのようにAを聴けないということ。


どのバンド