雑魚美

 

片道1時間半かけてレオパレスのアパート、前にたった一度3時間くらい遊びに行っただけの家に行った。一度地元に帰るのだそうで引越の手伝い。駅から家までが遠いから、服は雨をたらふく飲んだ。早々に部屋着を借りたしそのままもらった。
「去年できた変な店があって、」と駅を遠回りして様子を見に行ったところ、机の上に脚立を立てて看板にラミネート加工した手書きの文字を貼り付けている二人組がいてばっちし目が合うからウィンクでも返そうかと思った、熱烈な勧誘につられて食べたビリヤニは美味しかった。

 

血流じゅっと集めてぐるぐるさせる集中で全部脳にいっちゃって肩への巡りが悪い。

 

みんな暴走中。歪みvs歪みの関節を任されたから軟骨やって繋いでる。静かにぐりぐりされてるわけなんだけど、それぞれが黙ったあとにはぐりぐりの残滓として歪んだ自分が手に余る。でも自分が歪んですり減るそれすなわち変形性膝関節症じゃん、痛みが出たらきっと終わりだよね、って必死にセルフ整骨キメてる。諦めるならキュートに諦めてみせてよねっよねっよねっ(誰もいないのでエコーがかかる)

 

「ギター持って地元戻ろうとしたら楽器持ち込めないって言われちゃったからちょっと受け渡ししてそのまましばらく預かってくれない?」

 

昨日からラブを集めています、たくさんのラブで夜更かしできるようになるしラブリーなミュージックも流せるようになるんだって。素敵でしょう。もうラヴになっちゃった。半年前に事故で死んだらしいけどなんだって楽勝、ラブの名のもとにわたしは無敵のチャリオット。

 

影のかたちしか知らなかったひととの交点が生じて立ちのぼる実像と会話した。