思えばひとを呪い続けて、その執念だけで生きてきてしまった気がする。
最近になって親しくなった友人から高二のときの有り様を聴いて愕然としたような面持ちです。
歪んだ自意識を辺り構わず押しつけ撒き散らし、勝手に引き込もって。笑った。笑ってみた。
不登校だなんだと繰り返すくらいには、まだきっと自意識の歪みがどこかにある。わからない。

御医者のはなしを意訳すると、その自意識の歪みたるものがあたしの周りに【ぐるり】蔓延っており、それが存在をギュウギュウして縮めて生きづらくしてる、ということらしい。

異を唱えたい。
生きやすい人間なんて、あたし、見たことないわ。

ただ、歪んだ自意識はいつもひとを呪う。それは自己であり、他者であり。
嫌悪感に晒されるのはなによりも耐え難かったので、自分を嫌いそうなひとには近寄らなかった。
逆・先手必勝。
自分を好いてくれるひと、を、苦しめるひとを呪った。
世界が幸せになればいい、ほざく世界【可侵領域】は恐ろしく狭かった。
まず、世の中のことがあんまり好きじゃなく、理由は世の中があたしを嫌っているから。
漠然としたヴィジョンで世の中を呪えば、好かれるはずもなかった。

「薬を飲み続けなくちゃ、夢も見れない僕だから」

有り体なはなしだけれど、狭い世界に逃避。頭のなかは大層な御花畑で、ひがな一日考えごと。
音楽が大好きなわりに、どこにも救いを見いださなかった気がする。
ART-SCHOOLsyrup16gVOLA筋肉少女帯も、辛いときそこにいた友だち感覚。
どこのバンドにも心酔こそすれど、依存をしたことはなかったのが幸い。アレは別。

ずっと音楽を追いながら、結構しつこく追いながら、君は何を見ていたのかと自分に問いたい。