謹賀新年。
「紅差し指でsavex」と、このブログを名付けてから幾許かのときが経った。
わたしはどうもひととこに落ち着くことが苦手らしい。
自分用のちょっとしたmemoだとか、日々の喜怒哀楽だとか、いちいち違うブログに書く。
最近はもっぱらmixiだったが、これもアカウントがふたつあって、行ったり来たり。
自分で自分の書いたものを整理できないという有様だ。
初心にかえって、今年はこのブログを大切にしようかと思っている。
思うだけなのだけれど。
昔は凄く、バキバキだったなあと過去の記事のいくつかを読んで思う。
改行の仕方や句読点の打ち方、一人称。
やあ、自分。少しは楽になりましたか。
でもここではデコラティブでいたいような気もするな。
生きたいとか死にたいとか簡単に口にするようになって、
それは簡単にひとが生きたり死んだりすると気づいたからで、
そうだよ昨日はユリの命日だったんだ。
去年の冬、クリスマスにプレゼントを送った。
ユリはリスカ癖のある子で、だから、淋しくならないようにと色違いの手袋。
彼女はヴィヴィアン・ウエストウッドが好きだった。
黒とか赤とか、そんな服を好きだった。
だからユリは黒でわたしは白、ニットの手袋を一緒に買った。
彼女はとても喜んでくれた。
淋しくない、寒くない、肩身離さず着けるね、
切りたくなってもこれをみて都を思い出すからね。ありがとう。
それを送った次の月に死んだ。
わたしはといえば、まだその手袋を日々使っている。
たまに忘れかけては、ふとそのエピソードを思い出す。
ユリは屋外で遺体で見つかったのだけれど、
そのときに黒い手袋をしていなかったかどうか、それだけ知りたい。
そうだよ昨日はユリの命日だったんだ。
ピンクと紫色の手袋を買ってきた。
灰色と黒色の手袋にしようか悩んで、たまには色物もいいよねと前者にした。
色違いで買ってはいない、わたしのためだけの手袋だ。
もちろん、これからも白い手袋は普通に使う。
いつかわたしも星になるから、そのときはそっと光ってみせるね。
またたきで投げキッスをしましょう。
そのときを楽しみにしてます、楽しみしているんだから、あなたはそこにいて。