鯨のようには溺れない


あら、珍しい。Twitterが落ちている。
そういえば月が変わったようだ、それがなんだって言うんだ。今日は中学受験の日だね、小学生たち頑張って。

いち学生としては一年の大詰め。よくここまで戻ってきた、頑張ったねと手放しで自分を褒めるよ、じゃないといたたまれない。いちいち褒められたいけどそれは甘え過ぎだから自分でいちいち褒める。わたしも普通に「タンイ オトシタラ ドウシヨウ」なんて口にする日が来た。このブログを初めた頃の自分に見せてあげたい。でも見せたところで彼女は気を違えたままだろうし、いっそう気を違えられたら困るので黙っておく。

ゆりの命日があって、今年は何もしなかった。それでいいのだと思った。金髪のかわいい境界例ちゃん、大阪まで這いつくばってきて、川辺で死んだ女の子。たったひとりに愛されたくて、そのひとりに愛されなくて、そのために死んだ女の子。



:::



今年は良いライブに立て続けに行った。
初めてDUOに行った、nest fest09のときだったか、志村が入っていくのを見かけた。そのときは杏子さんのライブをやっていたな。でもわたしが見たのは特撮。


次、平沢進
モノモスとイミュームと、えっと…んん?って言いながらライブを見ていた。渋谷公会堂の椅子はやたらとふわふわな気がして、レザーハープの音はドシリと重たく響いた。子宮があってよかったと思った。彼を見るのは2度目だったけれど、やっぱり眠りたくなった。贅沢に眠りたい。ひとりで大きい舞台をものにしていた、殺虫剤を振りまきながらとても格好良かった。
チケットを譲ってくださった方が20年来のファンの方で、帰りしなお茶をしながら色々なお話をした。素敵な方だったな、またお話したい。



そして、トクマルシューゴOGRE YOU ASSHOLEのツーマン。熊谷ヘブンズロックも初めて行った。
行ってよかった。本当に。特撮のリキッドと悩んでいたのだけれど、これでいい。


OGREはもう全然知らないバンドになってしまって淋しいけれど、だって平出さんじゃないしムスタングじゃないんだもん。でも、ぶわんと体が揺れた。
まさか、いまのOGREはタニシをやるのか。当時どんなにお願いしても、頑なにやらなかったのに!大幅なアレンジを加えたフラッグも驚いた。ゆっくりとしたテンポでワンコーラス歌いきってからの等速フラッグ。でもあのくるくると回るようなギターは弾かなかった。
彼らを見ていたときのくくりから、ずっと遠いところに行ったなって思った。このまま海外でめちゃめちゃ売れて欲しい。そういう格好良さ。あんまり詳しくないけど、ちょっと日本離れしている。


トクマルさんは、言わずもがな。ここ1年ですごくマジックバンドがよくなったような気がする。見るたびに「これ以上はないだろう」って思うのに、それを軽々と飛び越えてしまう。あとは終始笑顔で饒舌で、トクマルさん楽しそう。
カバーを、といって歌い出したコインランドリーは気が抜けていて面白かった。面白かったし、嬉しくて懐かしくて少し泣いた。OGREをよく見ていた頃からこのブログは始まっているはずだ。




Shugo tokumaru / Katachi




:::



毎月15冊本を読んでいます、という意のことを憧れのひとに言ってしまい、更にはそれが公共の電波に乗って流れてしまったので、でも13だか14冊しか読んでいないや。
坂口恭平に出会えたことも併せて、文化的にはよいひと月だった印象。
文化だって、文化だなんて言葉を。


絵を描きたいなと思いながら、どうしてなかなか、やっぱり上手く描けないものだな。