ヘッドホンを買う

ああ
行動ってなんて面倒なのだろう


旧型の中央線に揺られて、さあおうちへ帰ろ。


「せえので駆け抜けろ」



最近、ばっくほーんがいきなりきてます
この前DVDを観てから入り込んじゃってさ
いいなあばっくほーん
あたしは死にたくはないのだよ
ただ生きるのも消極的選択
哀しい唄だけ聴いて泣き疲れながらぼうやりしてたい
およそ二年ぶりの社会復帰は簡単ではないみたい
毎日外出するなんて笑えない冗談だ


早く自信をつけなきゃいけない
もう登校拒否にならないって
確信を。強さを、自分に見出さなくちゃ


苦しいと咽ぶひとあればそこに水を供給し続けたい
そこに存在意義を見出したならどうしたらいいのだろう


突発的な論理性のない行動」と
大阪へ行く前に寄った病院で受けた唐突な問診
わたしは病気じゃないのに
わたしは正常なのに
それとも病識がないだけなんだろーか



ごめんなさい
わたしは嘘吐きなんです
知ったかぶりだけでした
取り繕うことだけでした
誰に赦して欲しいという



思い出を美化したい
いつでもその景色のなかで嘘を吐くことで存在していた
その嘘ばかり鮮やかで
でももう何がどう嘘だったのか
わたしの手腕は見事すぎて
わたしすらも見失っている



点在する真実が瞬く
でも
それでも
一瞬一瞬には嘘を吐かずに生きてきたはずなんだ
辺りは真実で溢れてるはずなんだ


でっちあげこそ点在
ひとつの嘘も突き通せば誠
色違いの真実が花のように点滅


わたしのべったべたでぬるぬるの過去を赦してくれ
なんて
わたしを受け入れるのはわたしだ
汝、汝の過去を愛せよ