リズム、果てしなく。

「でもお前はわたしを無視できないだろう、だって、わたしは君に入り込んでしまったからね」



過度の自信に満ち溢れたもの、折れそうな心を支える僕の魔法の言葉。そういう矜恃。愛してあげると拳銃に弾と毒を込めて、バーン。空に打ち尽くすから君に届くはずもない。本当の言葉なんてどこにもない、どこにもいかない。愛してるなんて酷な現実を簡単に吐瀉物と一緒に道端に落っことしちゃう僕だから、どこにもない、どこにもいかない。
届くはずもない。


それでも吐き続けるのは溜め込むよりマシだからというそれだけで、でもそれすら一種の矜恃。矜恃。いい言葉だな、これが変換できないなんて実にファックな携帯端末。泥濘とか屠殺とかも自力で登録した。そんなファックな携帯端末に、こうして今も文字を打ち込んでいる僕がいちばんファックだなんて、なんてことは言わせないぜ。
沈黙は金なりを僕は覆してみせる。覆さなければならない。それだってミヤコの矜恃。


負けない負けない余裕余裕。そんなはずはないなんて言わない、絶対に言わない。わたしは余裕でいたい。これは願望。負けない負けない。
圧倒的に勝ち続けていたい、たびん、自分に。憂鬱のような感情などに負けたくない。そんなものの相手をしてやる時間なんかない。だから愛してあげる。

愛を、毒を込めて。



バーン。