嘘を吐くのは蛇の舌


蛇の舌はさすがふたつに分かれているだけあって、嘘も言う、嘘も言う。本当はあったのだろうか。全部嘘だろうと思う。もしかしたらと願わぬこともないが、そんなたぐいの自意識は余剰にはないものでね。

「If you don’t have honey, have a honey tongue.」という言葉があると聴いた。「裕福でないならせめて魅力と賢さを持つべし」という意味だそうだ。
蜜の舌、という言葉。気に入った。蜜の舌。蜜の味がする蛇の舌はさぞ美味だろう、それはどのように解釈したらしようか。

解釈、解釈だなんて!結局解釈ばかり考えて、素直じゃないな、つまらないもンだわ。


最近、また思い出したようにgroup_inouを聴いている。FUNが凄く好きで前々からよく聴いてました。思い立ってPRという曲が入ってるCDを買おうと思ったら廃盤になっているのね、オークションで8000円だので、度肝を抜いた。


また前みたいに音楽のはなしをするようにしよう、となんとなく思ってみたりして。


甘い舌は血腥く、嘘を平気で吐く、おざなりな言い分で煙に巻く。上等だ、絡めに行く。舌という器官を、思いの外に愛しているのだと気付いた。