外ハネと内巻き


もっと自己完結的な人間でありたかった。お前らのことは信じていないといいながら必要としているのは醜い。
自信がないから他者と関わりたくないのだと思う。
他者と接する程度で揺らぐ自我ならいらない。


日常生活に不便はしていないがどこかがぐしゃぐしゃで、ふとした瞬間に崩れる。
仕事帰りに新譜を買って、埼京線のホームを進むうちに泣いていた。電車のなかで目を濡らしていた。
悪いものがきた。


本能と感情と理性が噛み合わない。
ひとを疑わずに生きてきたんだなあ今まで。それが本能、本質なんだと思う。
暴力的な感情と冷めた理性が「お前らみんな嫌いだ」と言う。
混乱しているのだろうな。


ショートして放り投げた、うまくいかない。さらに加速で手に負えない。



自分で、自分にとことんまで価値を見いだせない。
何をやっても半端で亜流でつまらず、誰かと比べて優れる点も勝る点もなく、付加価値をつけようとのたうち回るのがさらに醜い。


デモスキ、と震える本能にまたもや相対する感情と理性が笑える。


核心に触れたら壊れる関係があって、
確認を取らねば動かぬ憂鬱が積って、
病気ではないけれど、正気でもない。


磨耗したい。
徹底的に磨耗したい。
誇る自己がないのなら完膚なきまでに磨り減りたい。


何を手放したら楽になれるのかてんでわからない。
何かに執着しているのだろうが対象がわからない。



どうしようもなくなったので久々にセルフカウンセリングをね、こうやってね。
言葉にすると明白になるものが多いけどさ、言葉と自分のどちらが先にあるのだろうね。


メンタルヘルスじゃねえよ、終わらない思考実験だよ。
この世に健常な精神なんてないと思う。
もしも、あったら、叩きのめすと思う。


酷い心持ちで、残虐なる帰宅。