30日は蟹座の満月

 

書いているんだけれど書き上がらなくて半端なメモが端末に積もる。

 

 

▼201217 YOMOYAを見る

YOMOYAを見た、2011年に解散した彼らの再結成の報があったのは今年の頭だけれどゴタゴタで延期が続き、ようやく最初のライブだった。新曲も披露されてとても嬉しかったし、何よりまずは、大好きな曲たちがまた聴けたこと。人懐こい豆電球の灯り。長倉さんの不在を哀しく思う隙間もなくYOMOYAYOMOYAだったし、新生YOMOYAも恰好良かった。

そして、懐かしい顔ぶれにお会いした。名乗ったところ「なんか聞いたことある……なんだっけ………」と言われてしまったので、12年前に交際していた男性の名前を出したら「あー!」と反応されたのがおかしい。2020年にもなって彼の元恋人だと名乗ることがあるとはね。「思い出した、危なっかしい高校生の子だ、立派になって」とYさんが言ったけれど、あのときの恋人には本当に申し訳ないと思っている、わたしの情緒不安定を食らわせてしまって。でも謝りたいと思ったときにはもうその隙がなかった。今もどこかで幸せならいいと本当にずっと、今でも思っているよ。

17日をよく過ごせると嬉しい気持ちになる。

 

Baby、イメージダメージ、I Know, Why Not?、周波数、FUAN、新曲(手を離す/目を離す)、GARANDOU、雨あがりあと少し、フィルムとシャッター。

 

 

 

「つうってなりた」

彼女を簡単に説明すると国内のそこそこ大きい都市にて、長らく本職とは別に、趣味として風俗嬢をやっていたレズビアン(ここはとてもナーバスな気がするので彼女が使っていた言葉をつかう、他に適切な言葉があるのかもしれない)だ。

彼女とは、つうってすることがある。そもそも確か、仲良くなった最初のきっかけは「夏になると死にたくなるよね」という感覚の共有だったように思う。物事を肌感で捉えてゆく感じ、第六感というか雰囲気や無意識化で受け取ってゆくような力と、その方向性が似ているのだと思う。似たような場所で感じ入って、言語化できないと喚いて、どうにか絞り出した擦り切れた言葉の切れ端が瑞々しいものとして共有できるような、つまり「つうってする」ことがある。

彼女はまた早かった、一読してつうっとしたんだと思う。羨ましい、と君は言った。みんな夏には死にたかった。

 

 

 

女帝の正位置

「すっごく外れてるって可能性もありますけどね」と女帝の正位置。それが当たっていることを心から祈っている。

 

 

 

「そもそも男って嫌い、社会でこんなに優遇されて女に頼るなって思うから。でも自分をちやほやする男は好き」

友人の婚約の報。スタバで買った暖かいドリンクを屋外のベンチに腰掛けて飲んだ。まだ明るい浅い夕方にも街路樹は白い光で飾られている。

彼女はとにかくアタック&アタック、割り切って次に進んでゆく力が強くて、どんなに落ち込んでも回復の仕方が健やかで毎回驚く。話していて思ったけれど、本当につくづく考え方も価値基準も違う、持っている物差しが土台違うのだ。ポエジーにはまるで興味がなく、でもいわゆるエモさを好むような節があって、それに対してよいとも悪いとも思わないからもう長いこと友人でいる。

彼女が感情を無視するように見えて、たびたび傷つくことがある。でもたしかにその通りで、そんなことより行動あるのみ割り切って次!という姿勢はわたしにはなかなかないものだ。都度傷ついても仕方がないと歩み続けた結果の婚約だ。彼女のその前の恋もその前の恋も、初めての恋も知っている。

「こんないい女捕まえてよかったねって思ってる、いや本当にずっと思ってるよ」と電車の中で真っ直ぐに言った。引越の作業中で、今から手伝いに来ている婚約者の父親と夕飯をとるらしい。彼女は必ず、まだわたしがそこにいるか振り向く。彼女の新居はわりと近い。

 

 

 

わたしに関わる総てのひとが幸福であるといいと思う、本当に思ってる。自分は随分とねばっこいな。