必殺技全4種

 

舌先と指先であやされてダウニーで洗濯した肉体を圧し潰される。新宿に毎日のように通うようになったのが20歳になる直前だったことは覚えていて、わたしは今でも新宿を通る。伊勢丹で原画を飾っているというので少し覗いて帰った。歌舞伎町のねずみたちは元気だろうか、餓死せずやっているだろうか。

 

どこまでも広がって行ってしまう、意識は遠くにあって朦朧としていて肉体はあとからそれを追う。先を見ているというよりはこれ以上意識が離れたら肉体はきっとばらばらになってしまうから引っ張ってつれてゆく。

肉体はいつも幼くて、精神に使われて摩耗する。摩耗した肉体の軋む音はそのまま精神に反映される。わたしじゃなくてもよかったのでしょう、と言う肉体。そうだね、身体の造りが違っていても違った結果にはならなかったのかもしれないね。でも同じ言葉を精神も吐く。そうだね、中身には興味がなくて、どんな器でもよくて、ただそこにありさえすればよかったんだね。これは礼賛?それとも否定?

 

どっちに転んでも苦しい状況が見えてきたから、身体ごと切り落とさないといけない瞬間が来るのかもしれない。血まみれになりながら手を離さないでいたものを、大事に頑張ってきたけれど、裏ではばかにされていたんだって。かなしいね。

いつか楽になれる、って愚直に信じてやっていくしかないんですけどね。全部使うよ、痛みも傷も全部使う。当たり前のことじゃん。昨日より今日が素晴らしい日だってことくらい当たり前だ。わかってる、そんなこと。


クラウドの隙間に挟まって消える。とぼけた犬みたいな顔して拾い上げたあなたの眼の色が好き。みんなたちみんなたち、おめでとう。総てのコーラス、イメージをほらね、僕はここまで君はさよなら。バグったiTunesを手動で直して眠りかたを間違える。宗教団体の御厚意で身体に流し込まれるワクチン。定休日「波の良い日」と書かれた看板。能年玲奈の歌うメシ喰うな!と大江三千里。胡散臭いあれやこれ、でもヤクルト1000はいいよって薦められるからお願いしてみようかな。ずっといたいの、ずっといたい。

 

藤井洋平聴こっと。