ひみず/解放/すいか

 

うだる日々と畳の感触、だらしなく寝そべる退屈の最中、立ち上るという動詞には似つかわしくないほどに燦然と立ち上った。短い詩の映る液晶画面、ゴシック体。火であり水であった。白さに胸が焦げ、青さに夢中になる。火にしても水にしてもひとつ極まったときの色が青なのではないか。温度、純度、深度。とどのつまりわたしが愛しているものはそういった性質のものなのだ。それでいて赤を焼きつけて去る。叩きつけられる赤にきつく結ぶ指。約束のない次を祈っては奈落に立ち尽くしてきた。

 

その苛烈さをいつまで忘れられない
高潔さを貫く姿を美しく感じたのを申し訳なく思った、生きているから
自分がひどく汚れて見えて恥じ入る
肝要なのは純度であって猥雑に混じるものがあっては、生きているのに
いつまでも信じがたく美しいままだ

菱形に開かれ、大きく剥かれ、ぐいと寄せて息を吐く、肉体は有機物。

 

 

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新世界について考えていたら古い会話を突然思い出したが内容は伏せる。
今ここに具体的には書かないというだけで、あらゆるところに流れ込む。

なぜならそれは意識に上げるまでもないもの、既にわたくしの一部になっている血肉のうちであり、であるならばわたくしの顕在化する総ての場面に少しずつうっすら混ざってしまうのを取り除けやしないからだ。

 

ひとでなしにしか到底できなさそうなことを、このわたしが為してやる。ひととして、獣として。纏足で、四つ脚で。なんでもいい、刮目さえしなくていい、嘲笑ってもいい、あなたはこの戦場にいないのだ。それはなんて、