うんの様

 

1時間おきに目が覚める。毎度毎度、意識の縁がぴんと鋭く立っていたため、脳を何度も切っては気絶した。出血多量でふらついて動けなかった朝、ようやく身体を縦に持っていったときには気づかなかったが、外に出てみたら世界が動いていなかった。なすすべもないわたしの胃に降りしきる生クリ~ム。そういえばマンホールのふたが踏むだけで簡単に外れかかってしまうのを心配した記憶がある。

 

理解されて当たり前だなんて姿勢を取ったつもりはないが、それは逆も成立する。

つまりわたしがお前を理解することは微塵も当たり前ではないということだよ。まるでわかる気配のないお前の理解力の低さに失望や苛立ちを通り越してドン引きのレベルまできたのでそれ以外会話しないようにしてる。障る汚れるろくなことない。

嫌悪感を隠してもいないだろと思っているのだけれど、仕草を見ていると隠しているつもりみたいだからよくわからない。お前に差し向ける感情の一切が無駄だということ。視界から消えて欲しい、もしくはわたしが動けばいい。

嫌いなものは消えてしまうから愛しか残らないハッピーライフ。

 

さて、わたしはこの春の新入生なので幽門前庭部に入部届を出しました。

幽門前庭部の活動ってどんなことをやるんだろう。やっぱり活動の前後にきっと掃き掃除はするのだろう。でも幽門だし結構ふわついてたりするのかもしれない、「あれここ昨日庭じゃなかったくない?」みたいな感じになってちょっとだるくなってくるし、それって清掃部でしかない。幽門前庭部の活動に「お疲れ様です!」とか頭下げながら幽門に入門する新入生もいるのだろうよ。彼らは明日から毎日幽門をくぐるために走り回ることになるって幽前部の先輩に聞きました。

 

 

絶望しても悲観しないで、と彼女は言う。