01:59
諸々読み返したらきっと嫌になるので全部忘れて眠る準備をすること。誰か肩に触れてくれ、と願うのは自由だが「誰か」の内訳が若干名であることを自覚すること。つまらない連絡は返さないこと。あなたが何文字書いたか知らないが、どれだけ誤字があるかも知らないが、それはいいことでも悪いことでもなく、もちろん凄いことでも馬鹿にされることでもないと、絶対に見失わないこと。身体中支配されながらよく頑張りました。もう少し待ってね、ちゃんと書きたいものが書けるよう呼吸が整うはず。なぜならわたしは全力で整えるからだ。信じてるよ、それくらいは。任されるよ、それくらいは。
02:52
死ぬまで一生心細いのかなと思うと本当に怖くて、思春期なら可愛いものだけれど倍プッシュキメてる今でさえそう。わたしの不安に足るだけの格好いい器なんて作ったほうが早い、わたしならなれる。ひとに持たせない、それはひとを諦めることでも軽んじることでもばかにすることでもない、ただ自分で持つ、それだけの話でそれ以上の意味は帯びないはずだ。ああなんか、おかしいときのわたしのほうが正気だな。
08:43
酷い夢を見た。いろいろな大切な場所に行って、都度その場における大切なものがわたしの目の前で奪われるという夢。見知った場所にいくつも行った、奪われて震えていてもそのまままた次の土地へ、また奪われる。それがひたすら繰り返された。終わらない喪失行脚に疲弊して、起きたら泣いていた。夢を見るのは久しぶりなことで、睡眠不足も相俟って起き上がれないでいたところに呼びかけられる「おはよう」の美しさ。カードがないから入れないかもしれないけれど、どこかに隙間くらいはあるはずだ。
09:25
さすがに吐きすぎたらしい、喉が焼けて痛んでいる。少し声が掠れる、昨日とは違うことしかできない。
15:01
あたまがぼうっとしている。指は動くから動かしていた。自分の意識や考えから離れて勝手に身体が喋るのを見るのが好きで、書いたものに興味がない。そこに思考も思考もないのに、それはわたしと見なされる。わたしだって知らないのに。本当は眠ったほうがいい、明らかにそういう目の痛みが走っている。じゅっと焼きつけられて小さい文字がミジンコのように眼球で遊び飽きて各々破裂し始める。わたしの身体に遊びに来るやつらなんか大体そうで、最後には爆ぜてゆく。眼からぱちぱち音が鳴る、奥歯に味覚が落ちて来ないか、背中を丸めて観察している。
20:25
あなたがこんなふうにひとを泣かす日が来るなんてこの数年本当に一度たりとも思わなかった。