1500秒間息止めたほうの勝ちで負け

不通の君に連絡、即マブ。君はぐそぐそだけど素敵なにんげん。そして不通の理由は君のぐそぐそ×わたしのぐそぐそ+あのひとのぐそぐそって感じっぽいので本当に滑稽。つくづく我々面倒くさいにんげんでどうにもならないねってとっても愉快。君がいないとしっくりこない。ふたり気を遣い合って、また手を繋いだまま孤立してた。生きてきておいて学びが薄いけど、もう一回学べてお得だね。加えてたった今、「来週ね、」なんて教えて貰えて、心から嬉しい。

 

昼寝をしようと思ってブランケット2枚で身体梱包して横になっていたら、意識の輪郭は明瞭のままどんどん身体が重くなる、という感覚の夢を見た。途中からは不自然な重力になっていて、水のなかにいるような心地。自意識が眠りに絡めとられていくのがわかった。何か誰かと話すような場面もあった気がするけれど覚えていない。アラームで起きたとき、一気に浮上したせいでしばらく足元や手元にピントが合わなかった。気づいたらすっかり眠っていたようなのだ。

 

29日には今月二度目の雪、桜は満開の時期だった。30日に美しいもの、きっとあの人工の桜を背景にした美しいものを見に行く予定だったのに見えない戦争に掻き消された。本当だったら季節外れの雪、満開の桜の翌日に見られたのね、なんて少し唇ギュッとさせてたら、本当だったらオリンピックの真裏になるはずだった日に、また夏を美しくすると発表があって嬉しい。思いっきり赤紙のデザイン。「戦時中」と呼ばれるし実際そんな風情が漂ってきた今日この世界に、そのデザインをドロップする。美しさを貫いてください、貫かれることで保たれる背筋がここにあります。
……本当だったら、本当だったらと繰り返しているけれど、わたしが信じる本当は「本当」なんだろうか、とぼうやり。本当によくわからくなってしまった、「本当」に? それが何かわかればこんな緩やかに混乱していない。その辺ぼやかして、正気にならず狂気に走らず、生かさず殺さず、オールオッケーうまくやれてる、どこか宜しく帳尻合わせますから。

 

聡明な彼女の言葉を思い出し、その後b.の言葉を思い出して、白湯を飲んでいる。b.と言葉を交わしていたのは10年以上も前になるから、つまりその頃からずっと気に留め続けている言葉になったということだ。こうなってくるともうほとんどピアスやタトゥーに近い、全身が誰かの言葉で覆われ、わたしは今日もわたしです。月末の修羅場をしゅららっと感じながら、早退したものの用事はすぐ捌けてただ暇になる、たこ焼きを食べる。

 

2020年4月1日を以てマヒルノの解散から10年が経ったこととなる。解散なんてうそでーす、と言ってくれると甘く見ていたわたしも、10年経ってちょっと慎重になっている。でも10年前初めて見たあの桜は。あの桜からも10年ですね。

 

People In The Boxの歌詞、震災以前以後について波多野本人が言及しているブログ、とてもよかった。また読みたい。ちょうど最近よく聴いていたところでした。

https://hatanohirofumi.hatenablog.com/entry/2020/03/30/013846

 

 

感情を伸び縮みさせて遊んでいる日々である。跳ねあがったり沈み込んだりする柔らかいそれを蹴っ飛ばしたり抱きしめたり。皮膜破ったら毒漏れてくるんだけど、なんなら触ってるだけでアテられてくるんだけど、そういう遊びだから仕方がない。触れさせたらごめんなさい、重ね重ね、わたしはすこぶる面倒くさいのだ。自分にも手に負えない面倒くささ、誰も触らないので自分で転がして、せめて遊具になってくれればいいし、なってくれなくても遊具として扱うことをここに宣言します。

 

唇がガサガサになってしまったのでリップクリーム塗ろうと思ってジャー開けて薬指入れたところで、この間詰めたハンドクリームだって気づいた。まあいいか、と思ってそのまま塗りました。マスクの下で保湿されていておくれ、おとなしく、余分なことを言いすぎないように。

 


1500秒じゃ足りない、わたしはその10倍くらい余裕、でも100倍は嘘くさすぎて嫌だし、最終的に1500秒ってかなり理想っぽいなって思いながら洗濯を終えました。