コーラスって削いだ肉を重ねた風合い


ぼうやりしている耳にイヤホン突っ込んだら左から音がしなかったので、そのまま手にした端末から同じイヤホンを注文した。ここ数年は気に入ってずっとこれだ、明日には届くらしい。昨日の夜まで一切の問題なく聴けていたのに壊れるのは急だ。

帰路。出先に置いてある予備のイヤホンを挿したところで、壊れているのはイヤホンジャックであることに気づいた。イヤホン半挿しでギリ両耳に音が流れてくるところを捉える、脈を測るみたく正確に。
即日修理できるそうだ、じゃあ今度でもいいや。いつもと違う乱暴な音の配置に頭を痛めて、聞き慣れた曲を構成する聞き慣れない音を聴く。

 

 

「アイソメトリックス」という言葉を見て美しいなと思って、「藍染め」という言葉を連想していたことに気づく。お腹にきくというあらゆるトレーニング、おおむね脚にきませんか。十代半ばの頃、ふと思い立って通学中に気合を入れて腹式呼吸をしていたらなんだかすぐ痩せたことが印象的なのだけれど、あれってなんだったんだろう。

 

 

去年と肋骨の数は変わっていなかったし、心臓の位置も同じだった。

ニードルでピアスを開けることに特に抵抗がないくせに、注射がほんのり怖いのは認知のバグだなあと思う。正確には採血が苦手だ、酸素に触れていない暗い血が体外に吸い出されてゆくのを見ているとなんだか戻しそうになる。それでも今日は、ほとんど初めて採血を見つめていた。「お前の血は汚い」。

そういえば去年こんな風に血を抜いて、その帰りに「妊娠しました」と連絡を受けたのだった。シーツを汚すくらいしか能のない器官、汚れたシーツを見るたびにやけに泣きたくなるのも昔からだ、なんだか無性に哀しくなる。まあそういう風にホルモンに振り回されているんだろうね、面白いね、と身体を眼差す。変な手相。え、着地そこ? そう、変な手相なんだそうだ。

 

随分とずるずる書いてしまっていたので以降ばっさりカット。

 

 

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書きたいものがね、あるんですけど、あやふやな言葉しか並んでいかないのを愕然としながら見ていたんですよね。

肉がなくて、筋がなくて、色水が散漫に広がってゆくだけ。そういうの好きだよ、好きなんだけどそれだけだと面白くないでしょう。
肌、肉、骨、血。
肉を持たない肌の薄気味悪さに例えたら伝わりますか。

 

 

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cali≠gariのブルーフィルムさえ貼ればブログをいい感じで終わらせられる気がするのでみなさんブルーフィルムを流して終わりとしてください」というのを見て、なるほどそれは試してみる価値がありそうだと思いました。

 

空気が薄い映画館が良くて、誰かに「大好きだよ。」って言って欲しくて、どんな手でもギュッて握ってみたよ。
全部、疑手だったんですけどね。