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「XXXなのにそんなに考えて頂いて」って笑える、XXXだから考えるのだ。秩序になりにくいものってどうにも好きみたい、情熱とか気まぐれとか割り切れなさとか。そう、論の世界で貧乏ゆすりが止まらない。そういった社会やら自身やらの仕組みの正しさと正しくなさは直感だけで捉えていて、これくらいがちょうどいい。ホットでロイヤルなミルクのティーを飲んだらひどく胃もたれをして吐きそうになった。

 

もう遅いかもしれないなんて考えてる暇をケチらないからすっとろいんだよ。いいから動いて、動いてないと気持ちが悪い。目の前にあるものを殴ってでも進みたい、多少陰湿でも構わない。わたしは水だし、水は陰で湿だし、間違ってない、寸分の狂いもなく捉えているって神経の全部が逆立っている。つまり凪いでる。

 

いつだってぼうやりと混乱していて、そのぐちゃぐちゃの水際で音を立てて遊んでは泥にまみれる趣味。何が何だかわからないから品よく過ごして忘れたつもりにさえなれた、でもそこじゃない、見えるんだ。本当のことを書いた試しがない、嘘も書いていないけれど。どこまで現実かなんて自分でもわからない。わからないまま吞んできた、自分の過去をどうやっても辿れない。辿れないことに案外悲観もしていない。忘れたことを忘れていない、忘れていないことを忘れている。言葉遊びもほどほどにしなって節もあるけど喋るときくらい好きにマワってたい。

戦場の荒涼とした景色に嫌気が差したなら花を植えよう、銃口に挿したのは切り花だからすぐ枯れてしまうかもね。ここは戦場であり続ける、そして楽園にもなる。怠惰を重ねて甘く過ごせる楽園のイメージはいらない。手榴弾とトマトを投げつけ合って過ごす楽園がいい。千切れた肉にリコピンまぶして、まだ手が残っていたら真っ赤な頭を指差して笑おうよ。

ちゃんとわかる、どうにも正確に掴めている。どこにも行かないからどこにでも行けるし、燃えたあとに何が残るのか、消えないものは何か、冷徹に理解し抜いている。看護師が「ひとつ足りなくないですか?」ってレントゲン写真を覗いていた、頸椎の数は不明だけれど、それ以外のことならあらかたわかる。
ポラリスよりも不動、ベテルギウスの爆発は見られない、昨日は満月だし今日は流星群のピーク。

 

それぞれ欠損を抱いて、虚構を侍らせて宜しくやってる。世界は自分の認知でしかない、すり合わせる必要はあったりなかったりするんだけど、沿わせないでぶつけ合うのも最高に楽しい遊びだよ。

減らすだけなら簡単で面白くない、今までの人生のなかでいちばん清々しく減らすって決めた。わたしはよくなる、もっとよくなれる、ずっとよく見える、きっとすぐわかる。