☆型喉仏

 

2000字を静かに沈めたあとも湖面は静かだ

知ってる、わたしはうわてでおとなだから。

 

ところで歌舞伎町が本当にゴミみたいだった。でも前からそう、そしてここはもはやわたしの出身地でもある。歌舞伎がゴミクズであればあるほど笑いが止まらなくなるし、わたしはこんな掃き溜めで生まれたのだと思うと脱力してしまうね。この街でひとのかたちになったわたしはいつまでもひとにはなれないけれど、ひとでなしらしくどんな作法も知らないでいる。