2021-01-01から1年間の記事一覧
可塑性という言葉には思い出がある。 ふと、「涵養」という言葉を使いたいなーと思った。難しい言葉ってあんまりたくさん知らないし使いたいって思うことも少ないのだけれど、もうそれしかないよねって指になることがあってそのときには惜しみなく使うしつこ…
「呼吸おかしい、過呼吸なってる、やめとこっか」 押し倒されて混乱している間に部屋の電気も消されていた。それら一連を為した男はそう言って肌と服の間から手を引き抜いた。やめとこっかじゃなくて始めないで。 「どうしてみんないなくなるの」と叫びなが…
電線って微妙に平行じゃないんだよなーって眺めてたら太陽直視して脳が眩んだ暑いが過ぎる暑いが過ぎるって何脳直すぎて萎える、冷えるならいいけどただ萎えるせめてどれくらい暑いかを何かに例える実験feat.眩んだ脳の開催すべきじゃん?ってそこら中にパラ…
しーんじゃったと思ってた? 意外とタフなんだ! 筋少の「ペテン」という曲がとても好きなんだけれどバンド史的には少しいわくつきの部分もあってライブではまずやらない。でも数年前にこの曲をやります!って告知したライブがあって、なのにその日違うライ…
既に令和史に刻む勢いのジュテーム、黒いダイヤの柄のロリータ、何度も立ち上がる姿、ドヴォルザークのユモレスク。 いろいろなひとがいますというのを犬に例えようとして「ボルゾイから秋田犬まで……ボルゾイ、シェパードにブルドッグ」と言ったひとは真っ黄…
相性というものがあるなら最高、そこになんの疑いもない、あなたにいちばん似合うのはわたし。ちゃんとわかっている。わたしにいちばん似合い続けるあなたでいてね、わたしたちならできるでしょ、水井くん。
いい、御託はあとでいい、とにかくわたしは走って。前だけ見て、フォームを整えて、転んで膝を打ってもいい。ただ走って。
結局やることってこういうところを立ち上げて文字を叩くくらいしかない。汚い言葉。恥ずかしい脳。 わたしはあなたのいちばんだよってどうして素直に笑っていられなかったんだろう。考えてもわからないことばかり、時間だけがある。今夜ももちろんちゃんと長…
わたしの恋人はとにかく純粋なひとで、見えなくなって不安を口にしたのはわたし。その純粋さに血を混ぜようとして汚してしまった、火に冷たいものをかけた。あなたの失望を思うとただ胸が痛い。わたしは、それでも、最後の失望だけはしないでいられたんだと…
放っておいても薄らぼうやり汗ばむ身体、気温は30℃を超えているらしい。どうせ汗ばむなら好きな肌に触れてたい、身体全部溶けてくようなテクスチャで輪郭掻き混ぜるキスやハグがしたい。茹だっていても仕方がない。26時半におうちに帰って、明るくなるまで端…
00時28分、01時06分、甘いチョコよりも誰のため? 練っていたらゆっくり脳の速度が落ちていて、夕方かもしれないと飛び起きたら05時30分だった。雑味のない朝。明け方には誰もいないかと思われたが痕跡はあった。浴槽でふとピアスホールが今までになく荒れて…
リズムを取るならやっぱり腰と肩、でも体幹が貧弱だから自分のリズムを支えきれなくて千鳥足みたいになってしまいがち。それも一興じゃんって大抵は思っているけれどそれはそれとして筋肉のついた美しい身体はいい、音楽に溶け合う身体。 特に意味もなく夜の…
半夏生、下弦の月、なんでか同じ街にいて、脳を浸してふゆふゆしてる。死ぬ気じゃなくて殺す気でやる、じゃないと死ぬっていうところに身を置いてればちゃんと取り囲む色が肌で見える。とにかくいまこの瞬間を生きるしかない、その一瞬に全部ぜんぶ最大瞬間…
今年のan・anのセックス特集を知って変な声が出た、来年絶対来るって去年(正確に言うと一昨年も)思ったのに本当にくるとどぎまぎしてしまう。きっと読めないだろう。 バックライトの上に表示される8bitに溺れながらこんにゃく食べて、雑なサンダル爪先にひ…
今日がとても憂鬱だとひと月も前から嘆いていた彼女に、それでも今日は絶対に胸を張って欲しくて、女の子に丁寧に化粧を施してやった。最近あんまり使っていなかったラメのたくさん入った青いのを瞼に塗って、どうせ隠してしまうけど唇も真っ赤にする。服も…
夏のための新しいものは青く鋭く底冷えしていて透徹という言葉を思い出した。それが始まる前にはCorneliusのCueが、終わったあとにはGarbage のI Think I'm Paranoidが。10年そこにいて初めての右端。血の気の通う場所はほとんど伺えなくて、そのチャックを…
書いたら大体収まる。昔からそう。よく覚えてないけど涙がぼたぼたぼたぼた落ちてどうしようもないとき、携帯端末やポメラにひたすら文章を打っていた記憶がある。内容はどうでもよくって吐き出してることが大事。そのくせがずっと直らない、ここは夜泣きの…
インターネットに広がる自分を、自分の立つ足場をちまちまと解体して過ごしている。どれも脆弱だから、どこにも頼らなくていいようにたくさん設けたのに。目の前にあなたがいるのならわたしは喜んでそこに飛ぶけれど姿も見えないし。ただただ動けない。 でも…
目に映る総てが暗喩、お馴染みの刃物と軟膏、反転の庭。線をまたげば取り返しつかなくなるってよく知っている。あなたには理解できてないんじゃないかって不安になる。 言葉で説明できたらわかった気になれるというか、言葉で説明できることこそが理解すなわ…
これまで何度も眼球を180度回転させた深みで見た明滅を、通常通りの眼球のポジショニングで目の当たりにした。反転した鼓膜からこっちでは美しい光が流れている。その光を何度も聴いた、トマトに結線したカラフルなケーブル揺れる水。この世の総ては道具だか…
起きたら頭に穴が空いていてそこにトツトツトツトツ落ちる水滴が脳の一部を地道に冷やしていたから泣きながら起きた。そこにわたしはいない、いつもいない、すっぽり抜け落ちている。嫌。自分のかけらを分散させている、自分はもっと薄くできる。そうやって…
一昨年くらいまでセブンイレブンに並んでた「ゆずれあちーず」みたいな名前のゼリーカップ入りのデザートが好きだったんだけど今年も見ないからコンビニスイーツを好きになるの嫌。「ミルクたっぷりとろりんシュー」は好きだったけど、随分前に新しくされて…
鏡を覗き込んで不慣れな配置や配色で顔に美術をして遊んだ。赤を中心に塗り拡げる。頬に色を置いたのなんていつぶりだったかわからない。塗るだけ塗って落として寝た、落としきれなかったラメをきっと瞼に置いて寝た。 スーパーに入ってすぐのところにプラム…
薔薇を見に行こうと思いたくさん植えてあると聞いた公園に行ったけれど、既にほとんどがしおれていた。もう6月半ばだし、晴れも続いているし。品種名と簡単な特徴を伝えるプレートがたくさん刺してあって、くちゅっと茶色くなっている花がどんな色だったのか…
▼210609ここ数日風邪をひいたようで重たい頭を布団の上に置いて過ごしていたけれど目が覚めたら天気が良かったので小沢健二を聴いた。晴れているとLIFEを聴きたくなるけれど「愛し愛されて生きるのさ」のイントロの質感なのだろう。いつか誰かと完全な恋に落…
わたしの腫れた目の周りを黒く塗って、こうやると魔女になれるんだよと笑いながらピアノスコアを買ってくれたマスティーヌさんと鍵盤の上でいんちきに踊った夜の正式な記録はどこにもない上に、それ以外のことを全く覚えていないし魔女を名乗ったのさえ確か…
難易度高めの知恵の輪に挑んだはいいものの見たことない捻れを前にどうしたらいいのかわからずそのうち諦めてあるいは興味を失って箱の奥にしまいこむという行為を持ってして記憶から追放した経験はありませんか。 ひとの気持ちがわからない。わかったことが…
いまは妙に穏やかな気持ちで。 わたしは……って言葉じゃなくて態度で示せって話。さっさと恰好良くいろって話。立ち上がりが遅い、頭を使うのって本当に得意じゃない。 あなたが抱えているものはわたしに手の届くものじゃなくてそもそも誰にも触らせたくない…
電車に乗って混み合う街を使ったからとても疲れた。だけど月曜日に出した処方箋の薬をようやく受け取れた。 不眠の脳も身体も傷みだらけでこんなときにこうやって吐いたって仕方がないんだけれども、他にやることもないからね。文字を打って過ごすばかり。巧…
あとは何をしよう。6時間以上かけてやることがそんなことかよって呆れられるかもしれないけれど、誰がにおうのかわからないなら片っ端からやるのがよいって思ったの。たくさん切って随分軽くなった。歯切れよく完全数。 死にかけのもぐらやねずみの死体を持…